健康保険証の廃止まで半年を切る
マイナ保険証への理解と利用を
12月2日の健康保険証の廃止まで6カ月を切りました。
同日以降、マイナンバーカードに健康保険証の機能を持たせた「マイナ保険証」を基本とする仕組みへ移行します。
医療界、保険者、経済界の代表らが集う「日本健康会議」は4月25日、マイナ保険証の利用を促進するため「医療DX推進フォーラム―使ってイイナ!マイナ保険証―」を開催。
フォーラムでは、本年5月から7月までを「集中取組月間」と位置付けた上で、「医療機関・薬局、保険者、事業主、行政など、医療に関わる全ての主体が一丸となって、マイナ保険証の利用促進に取り組みます」などとする「マイナ保険証利用促進宣言」を行いました。
さて、4月末時点のマイナンバーカードの保有状況ですが、9238万枚で人口に対する保有率は73.7%、健康保険証としての利用登録は7255万枚で登録率は78.5%です。
実際にマイナ保険証を医療機関で利用された方は、4月分の実績で6.56%ですが、内訳を見ると病院が13.73%で最も高く、次いで歯科診療所の10.91%。一方、医科診療所と薬局が5%台でした。
ただし、厚生労働省が行ったアンケート調査では、マイナ保険証を利用したことがあると回答した方の67.7%、約3人に2人がマイナ保険証を「(今後も)利用したい」と回答しています。
以前問題となった登録データの入力ミスについては、昨年11月までに全ての登録済データの住民基本台帳情報との突合(とつごう)を完了し、さらに確認が必要な139万件については本年4月までに保険者等による確認作業が終了しています。
この5月からは、新規の誤り事案の発生防止に向けた取り組みとして、新規加入者の登録時に、全てのデータについて住民基本台帳情報とのシステムによる突合が行われているところです。
「習うより慣れろ」という言葉があります。
まずはマイナ保険証を使って、より良い医療が受けられる等のメリットを実感してみてください。
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