女性の健康問題、ロコモにも着目

59回目を迎える「健康強調月間」
女性の健康問題、ロコモにも着目

「健康強調月間」が始まりました。
同月間の趣旨を踏まえた4つのアクションを促すポスターは紹介しましたが、このほかにも多様な事業を行っています。
ここではそのうちの2つに着目して紹介します。

 1つは女性のライフステージに応じた健康づくりです。
内閣府が6月に公表した「24年版男女共同参画白書」では、男性特有の病気は50代以降で多くなる傾向にある一方、女性特有の病気は20~50代の働く世代に多く、その種類もさまざまであると指摘しています。
ライフステージによって多くの健康課題を抱え、加えて女性の社会進出増加に伴い職域で女性特有の健康課題へ対応することが求められています。

 厚生労働省は「健康日本21(第三次、2024~35年度)」で、新たに「女性の健康」を明記し、関連する目標を設定しました。
これまで性差に着目した取り組みが少なかったため、新規の項目として女性に多いといわれる骨粗しょう症の検診受診率の向上が掲げられました。
具体的には、自治体の乳がん検診、子宮頸(けい)がん検診に準ずる形で骨粗しょう症の検診受診率を現状の5.3%から15%(32年度)まで向上させることが目標として設定されました。

 こうした状況を踏まえ今回は、女性のライフステージごとに罹(かか)りやすい病気や体の変化など、女性特有の健康課題の周知と、職場での理解促進を目的としてポスターを作成しました。
もう1つのロコモ・筋力低下予防については、今月のすこやか特集(次頁)で取り上げました。

 心身の健康の保持、増進を図るため、同月間を機に、ご自身のこれまでの日常生活を振り返ってみませんか。

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2024年10月02日